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わびさび わさび [教育・生活]

”日本の飲食店で「この人は日本人じゃない」と思われてしまう行為6選=中国メディア・今日頭条”という記事がネットにあった。確かに日本人と中国人は見た目が似ているので、外見から判断する事は難しい。けれど、この記事は「飲食店の振舞いで中国人と解ってしまうから注意しなさい」と言いたいのだろうが、中国人は自分が中国人だとバレてしまうのをそんなに気にしているとは思えない。逆に誇らしくさえ思っているのではないか?と中国観光客の横柄さを見かける度に、私はそう感じてしまう。さて、その6選だが「比較的高級な店に予約無しで訪れる」「香水をプンプンさせて店に行く」「1人前のものを複数人でシェアして食べる」「寿司屋で出された寿司をすぐに食べずに写真撮影し、SNSに投稿する行為」「刺身のツマや寿司のガリを前菜代わりに食べる」「刺身を食べるときにわさびを醤油に溶かす」である。こんな事、日本人でもやっているのであまり役に立たない記事だと思うし、肝心の「大声で騒ぎながら食事をする」が抜けており、私はこの行為を記事の第一番にあげて欲しかった。


「お里が知れる」という言葉があるが、「言葉遣いやしぐさによって、その人の生まれや育ちがわかる」の意味で、昔は良く使われたが最近は死語に近い。育ちが良いとは、裕福な家に生まれたという意味ではなく、たとえ貧困家庭であろうが親が躾(しつけ)に厳しければ他人を不愉快にさせたり、自分が恥ずかしい思いをしなくても済む。育ちが解るのは食事の時が一番だろう。姿勢、箸や器の持ち方、食べ方、調味料の量などで一瞬に「お里が知れる」。冒頭に「刺身を食べるときにわさびを醤油に溶かす」と書いたが、高級な日本料理店では、わさびを少し取って刺身の上に乗せ、それから醤油をつけて食べるべしという常識があるからだ。しかし、高級店の本物のわさびならともかく、回転寿司等のねりわさびなど醤油に溶かして食べても良いのでは?と思う。要はわさびという薬味が料理を引き立てれば良い訳で、わさびの種類や食べ物によって使い分けても構わない。私はざる蕎麦を食べる時は、わさびを蕎麦に少し乗せて食べる。つゆに溶かしてしまうと、わさびの量が少なすぎて薬味にならないからだ。言いたいのは、本来の食べ方を知っているならば、後はどう食べようが本人の勝手である。私はこの考えを「東海林さだおの丸かじりシリーズ」で教わった。


「ワビ・サビ・ワサビ」という曲があるのを御存知だろうか?歌っているのは「UMAN WITH A MISSION」という3人の外国人ロックバンドで、ユーチューブに動画があり、冒頭に大量のわさびを寿司に乗せて食べ、あまりの刺激にのた打ち回ってから曲が始まる。3人とも馬の覆面をしているのでUMANなのだろう。英語の歌詞なのだが、どうせふざけた内容だろうと思ったのだがネットに和訳があったので抜粋させて頂く。「”WABI”とは日本語で、時として”詫びる”という謝罪の意味を表している。しかしそれと同時に、日本人の持つ感覚や感情をも表している言葉である。静寂、美、孤独、そして人の命はいつか終わるんだという無常観 そういったこの”詫び”という精神は、私にもあなたの中にも在り続けるものなんだ。”SABI”とは日本語で、時として”寂しい”などという孤独の意味を表している。しかしそれと同時に、日本人の持つ精神性をも表している言葉である。永遠に続くものも無ければ、終わりも無く、そして完全なものも無い。しかし真実はいつだってそこにあると、この言葉が教えてくれる。少年よ、君はワサビというやつをちっとも美味しくないと言う。そう、僕らもこれを丸かじりにしろなんて言われたら尻込みするさ。子供の時には分からない人生の苦しみや、寂しさや、悲しみというやつを、君が大人になるにつれ味わっていく時、君はこのワサビというものの味が分かるようになっているはずさ。ほんの少しの涙とともにね」と見事にわびとさびがわさびに繋がっており、日本人以上に理解している。残念ではあるが「わびさびは 中国人には わかるまい」