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ボトムアップ vs トップダウン指導 [スポーツ]

”組織を強くする方法――それは、「優秀な人材」を集めて、トップダウンで徹底的に鍛え上げることだけだろうか。近年、高校サッカー界で、従来の方法にとらわれない画期的な指導法で成果をあげ、注目を集める指導者がいる。プレー自体の指導よりむしろ「人間力」向上の指導に力を注ぎ、メンバー一人ひとりに「みずから考えさせる」指導を徹底して続けることによって、弱小チームをスポーツエリート集団に勝利するチームに育て上げているのだ。徹底したボトムアップでインターハイ(全国高等学校総合体育大会=高校総体)優勝、という事実が、その指導法の正しさを証明する(出典はPHPビジネスオンライン)”。新聞に”広がる「ボトムアップ式」指導”の記事があった。この指導者の名前はサッカー推薦のない公立高校である広島観音高校を日本一(2006年のインターハイ優勝)に導いた畑喜美夫氏である。私が興味を持ったのは「この指導方法は、何もスポーツだけに限った事ではない」と言う事で、スポーツであれば、「勝利を目指す為に如何に効率の良い練習をするか?」であると思うのだが、この指導方法は「スポーツを通して、将来社会人になった時に役に立つ人材育成が目的」でもある点だ。この指導法の最大の特徴は「生徒に考えさせ、自主・自発を引き出す事」にあり、具体的には「生徒間で意見を出し合い、練習量、練習方法等を生徒に任せ、目標も生徒各自が設定する。指導者は生徒から上がって来た練習メニューに沿って指導を行う」。生徒には自由とそれに対する責任が伴うので、面白さと難しさがあるけれど、上から押し付けられた練習メニューをこなす指導方法とでは、成長具合が格段に違う。


現在、いろんなスポーツが盛んだけれど、プロになれる人は限られている。プロ野球などが良い例で、今、全国高校野球選手権大会の選抜試合が全国で行われているが、ほとんどの野球部員はプロ選手にはなれず、卒業後の進路は大学進学や就職である。それでも「練習は嘘をつかない」の言葉通りに、苦しい練習でつちかわれた精神は将来どんな道に進もうとも、役に立つ。「練習はおにぎりだ」という言葉もあるように、単なるお米が血となり肉にもなる。なので、スポーツでの練習は未来の自分への投資でもあり、もし練習がトップダウンで行われていたならば、今、会社がもっとも必要としている人材「自分で考えて行動できる人(三井物産)」「指示を待つことなく、自分から何かを創り出していける方。また、自らを向上させていこうとする意欲・姿勢をもった方(日本IBM)」は育ちにくい。よくよく考えてみれば当たり前の事で、今までのスポーツの指導にトップダウンが多かったのが不思議なくらいだが、昨今の10代の若者の活躍を思えば、昔の高校生とは比較にならない程、大人に近づいて来ているので、こういった指導方法が効果を発揮しているのだろう。


今、中学や高校での運動部の顧問になる先生がおらず深刻な問題になっているが、先生の身になれば、自分にはまったく経験も関心もないスポーツや芸術活動を、平日は毎日残業代なしで、そして土日も使って「教えなさい」と言われる。昔、息子は私立高校で卓球部だったのだが、専属の顧問の先生がいなかったので、電車に乗らなければならない遠征試合に出られなかった、と嘆いていた事があった。外部から指導者が来て下さっていたのだが、生徒の校外での事故の責任まで負わせるのは酷なので、学校側もお願い出来なかったらしい。顧問代理の先生がいたのだが、卓球をした事も興味も無いらしく生徒達が自主的に練習していた。けれど、しっかりしたキャプテンではなかったので、部員をまとめきれず、卓球台の独占で良く言い争いになっていたとか。若い時に好きなスポーツに出会え、優秀な指導者に巡りあえた子供は幸せだろうなと思う。社会に出れば、ほとんどがトップダウンの組織ばかりなのだから、せめて学生の間はボトムアップで育ててあげたい。「テクニックは人から教わることもできる。でも、ハートは自分で鍛えるしかない。ラモス瑠偉(サッカー選手)」


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